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電子申告は意外と簡単!e-Taxのポイント解説

更新日: 2024/07/08 投稿日: 2021/10/08
電子申告は意外と簡単!e-Taxのポイント解説

「マイナンバーカード」や「ICカードリーダー」を持っていないから、という理由で電子申告を諦めていませんか?実際のところ、特別なアイテムがなくてもe-Taxは簡単に利用できます。

INDEX

目次

    電子申告が敬遠される理由とは? 主なポイント3選

    電子申告の初心者が、心配しがちなポイントを3つ紹介します。いずれの問題も、現在の環境では解決済です。ここ数年でかなりカンタンに電子申告できるようになったので、これまで敬遠していた人でも再考の余地は十分あります。

    懸念点① マイナンバーカードの取得に手間がかかる
    → マイナンバーカードがなくても電子申告は可能
    懸念点② ICカードリーダーをわざわざ買いたくない
    → スマホでもマイナンバーカードの読み取りは可能
    懸念点③ 添付書類を別途で郵送するのが面倒
    → 添付書類のほとんどは提出を省略できる

    上記のように、個人事業主や会社員の電子申告においては、やり方しだいで懸念のほとんどは払拭できます。ここからは、これらのポイントをよりわかりやすく説明していきます。e-Taxの利用方法を正しく理解すれば、「自分でも電子申告できるじゃん!」と気づく方が多いはずです。

    ① マイナンバーカードは必須でない!

    所得税の電子申告は、マイナンバーカードがなくても可能です。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」から電子申告をすれば、マイナンバーカードを使う方式 or 使わない方式を選べます。

    電子申告の方式(確定申告書等作成コーナーの場合)

    マイナンバーカード方式 マイナンバーカードを使って申告時の個人認証をする
    マイナンバーカードとカードリーダーが必要*
    ID・パスワード方式 事前に発行したIDとパスワードで申告時の個人認証をする
    マイナンバーカードもカードリーダーも不要!

    * カードリーダーは対応機種のスマホで代用可能

    「ID・パスワード方式」で電子申告をするには、事前に税務署で簡単な手続きをしておくだけでOKです。あとは「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして、税務署で発行したIDとパスワードを入力すれば、そのまま電子申告ができます。

    ② カードリーダーはスマホで代用できる!

    先述した「マイナンバーカード方式」を選択する場合、もちろんマイナンバーカードは必要ですが、ICカードリーダーは必須ではありません。対応機種のスマホを持っていれば、スマホを使ってマイナンバーカードを読み取ることができます。

    スマホでの具体的な読み取り方法は、「パソコンから電子申告をする場合」と「スマホから電子申告をする場合」で異なります。個人事業主の場合、基本的にスマホからは電子申告ができないので注意しましょう。

    ICカードリーダーの代わりにスマホを使う方法

    パソコンから電子申告する場合
    (個人事業主など)
    スマホから電子申告する場合
    (会社員など)
    QRコードでパソコンとスマホを連携させ
    マイナンバーカードを読み取る
    申告に使うスマホで
    そのままマイナンバーカードを読み取る

    >> 電子申告の方法を整理(個人事業主・会社員)

    たとえば、パソコンの「確定申告書等作成コーナー」から電子申告をする際は、まず「2次元バーコード認証」という方法でPCとスマホを連携します。このスマホでカードを読み取れば、電子申告を始められます。

    【e-Tax】2次元バーコード認証の流れ(QRコード)

    会社員は、スマホから「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして電子申告ができます。この場合は、スマホでそのままマイナンバーカードをピッと読み取ります。スマホ1台で完結できるので、当然カードリーダーは必要ありません。
    会社員の電子申告にマイナンバーカードとICカードリーダーは必要?

    マイナンバーカードの読み取りができるスマホ
    7以降のiPhoneや、2010年代後半以降に発売されたGalaxy・Xperia・AQUOSなどは、基本的にマイナンバーカード読取に対応している。
    >> マイナンバーカード対応のスマホ一覧 – 公的個人認証サービス

    ③ ほとんどの添付書類は提出を省略できる!

    通常の確定申告では、申告書類に加えて「本人確認書類」や「控除の証明書」などの添付書類も提出します。しかし、電子申告なら基本的に添付書類の提出は不要です。大部分は、書類の記載内容を所定の入力フォームに転記するだけで済みます。

    たとえば「確定申告書等作成コーナー」から電子申告をする場合、下記のような書類は内容を入力するだけでOKです。わざわざ紙で提出する必要はありません。

    提出を省略できる書類の例(確定申告書等作成コーナーの場合)

    • 社会保険料控除の証明書
    • 生命保険料控除の証明書
    • 地震保険料控除の証明書
    • 医療費控除・セルフメディケーション税制の明細書
    • 寄付金控除(ふるさと納税)の証明書

    提出を省略できる第三者作成書類 – e-Tax

    ちなみに、ごく一部にPDFデータでの送信が必要な書類もあります(住宅ローン控除の証明書など)。ただ、この場合も紙での提出が不要なことは変わりません。
    電子申告における添付書類の扱いについて詳しく

    まとめ

    マイナンバーカードやカードリーダーを持っていない人は「確定申告書等作成コーナー」から「ID・パスワード方式」で電子申告をするのが最も簡単です。下記のように、シンプルな手順で電子申告ができます。

    電子申告の大まかな流れ【ID・パスワード方式】

    >> ID・パスワード方式の流れを詳しく

    電子申告をしたからといって、必ずしも「電子納税」をする必要はありません。確定申告書等作成コーナーから申告書類(申告データ)を送信したら、あとは銀行やコンビニで納付手続きをしてもOKです。同様に、振替納税も利用できます。

    会計ソフトから電子申告をする方法も

    日頃から会計ソフトで帳簿づけをしていれば、1年間の収支を自動で集計して、簡単に電子申告用のデータを用意できます。最近は、会計ソフトからそのまま電子申告ができる場合も多いです。無料で使えるソフトもあるので、利用を検討してみてもよいでしょう。

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