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目次
時間外収受箱とは
- 確定申告書類などを投函できる鉄製の箱
- すべての税務署に設置されている
- 24時間、365日いつでも書類を投函できる
- 閉庁後に投函された書類は、翌開庁日の朝に職員が回収する
- 朝に回収された書類は、その前日以前に提出されたものとみなされる
税務署に提出すべき書類は、時間外収受箱に投函できます。たとえば、下記のような書類の提出で利用できます。
時間外収受箱に投函できる書類の例
- 確定申告書類(申告書、収支内訳書、青色申告決算書等)
- 個人事業の開業・廃業等届出書(開業届)
- 所得税の青色申告承認申請書
- 給与支払事務所等の開設届書
- 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
時間外収受箱の利用方法
- 書類を封筒に入れて投函する
- 切手は不要
- 封筒のサイズに規定はない
- 小さい封筒に書類を折って入れてもOK
- 封筒には中身を記載しておくとベター(「〇〇在中」など)
たとえば、確定申告書類を提出する際は、封筒に申告書や添付書類をまとめて入れ、「確定申告書類在中」と記載しておきましょう。封筒に名前や住所を書く必要はありません。
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収受日付印つきの控えが必要な場合
投函する封筒に「返信用封筒」を入れておけば、あとから収受日付印つきの控えを送ってもらえます。返信用封筒には切手を貼って、自分の住所を記載しておきましょう。
返信用封筒に貼る切手の目安は、一般的な封筒(長形)なら「84円切手」、大きい封筒(角型)なら「120円」です。ただ、返送される書類が多くなりそうなときは、余裕をもった金額の切手を貼っておくのがよいでしょう。
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いつまでに投函すればセーフ?
各種の申請書や確定申告書類は、下記いずれかの方法で提出できます。
税務署 | 時間外収受箱 | 提出期限日の深夜でも投函できる 夜に投函した書類は、基本的には翌開庁日の朝に回収される |
---|---|---|
窓口 | 提出期限日の17:00まで 税務署の窓口は通常17時までしか開いていない |
|
郵送 | 提出期限日の消印有効 ポストに投函する場合は、最終集荷を過ぎると翌日の消印になるので注意 |
|
オンライン(e-Tax) | 提出期限日の23:59まで 日付が変わる前に送信できればセーフ |
時間外収受箱に投函された書類は、基本的には翌朝税務署の職員が回収します。ですから、期限日の24時を過ぎてから投函したとしても、前日に投函したものとして処理される可能性は高いです(とはいえ、重要な書類は念のため期日中に投函しましょう)。
ちなみに、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」や「e-Taxソフト(WEB版)」を利用すれば、書類をオンラインで提出できます。ただ、オンラインで提出できる書類は限られているうえ、利用には事前準備が必要です。
まとめ
- すべての税務署に「時間外収受箱(時間外文書収受箱)」がある
- この箱は税務署の入り口に設置されている
- 24時間365日(税務署の開庁時も閉庁時も)いつでも利用できる
- 収受印つきの控えがいらなければ、返信用封筒を同封しなくてもよい
- 投函した書類に不備があれば、電話やハガキで連絡が来る
時間外収受箱に投函する場合、提出時には税務署職員のチェックを受けることができません。不備があった場合はあとから連絡が来ますが、職員に確認しておきたい点がある人は、窓口に直接提出しましょう。
提出方法の比較
時間外収受箱 | 税務署の窓口 | 郵送 (ポスト) | e-Tax | |
---|---|---|---|---|
利用時間 | いつでも | 平日 8:30~17:00 |
いつでも | いつでも* |
待ち時間 | なし | 混雑状況による | なし | なし |
切手代 | かからない | かからない | かかる | かからない |
期限詳細 | 期限日の深夜 | 期限日の17時 | 期限日の消印有効 | 期限日の23:59 |
*確定申告時期はメンテナンス時間を除く24時間利用可能
ちなみに「税務署まで来たけど窓口が混んでるなぁ」という場合は、封入した書類を時間外収受箱に投函してしまってOKです。「時間”外”収受箱」という名称ですが、税務署の開庁時間内も利用できます。